「ドラレコの駐車監視を信用していたのに、いざという時に役に立たなかった……」
こんな経験をしたこと、あるいはそんな不安を抱えていませんか?
実際、ドラレコの駐車監視には「対応できる範囲」と「限界」があります。しかし、しっかりと理解した上で活用することで、心を守る強い味方になるかも知れません。
この記事では、ドラレコの駐車監視が「意味ない」と言われる理由や、そのよくある落とし穴を解説。 そして、より効果的に使うためのコツや、駐車監視にも対応したおすすめのドラレコをご紹介。
「設置しなければよかった」と後悔している方にこそ読んでいただきたい内容となっています。ぜひ最後までお付き合いください。
- 駐車監視機能が意味ないとされる理由
- 肝心な瞬間が撮影されていない
- 誤作動や過剰記録の問題
- 撮影範囲には限界がある
- 録画データの活用限界
- バッテリー消耗の懸念
- ユーザーの誤解や過剰期待
- 録画モードの種類と特徴:常時録画・動体検知録画・衝撃検知録画があり、それぞれ利便性とバッテリー消耗に違いがある。
- 駐車監視機能のメリット
- 駐車中のトラブルを記録できる
- 防犯対策として効果的
- 駐車場所の状況を把握できる
- 保険や警察への重要な証拠を提供
- 心理的安心感を得られる
- おすすめ商品5選をご紹介
ドラレコの駐車監視は意味ない?普及率や仕組みから考える
- ドラレコの普及率
- 駐車監視機能の仕組みと種類
- ドラレコの駐車監視が「意味ない」といわれる理由とデメリット
- 駐車中の衝撃検知の感度設定はどのくらいが良い?
- 駐車監視でバッテリー上がりを防ぐ対策
ドラレコの普及率
ドライブレコーダーの普及率
ドライブレコーダーの普及率は年々増加しています。日本国内では、特に事故や当て逃げ被害が多発する中で、その必要性が広く認識されるようになりました。「「ドライブレコーダー」「定速走行・車間距離制御装置/ACC」の搭載率【2013年~2024年:経年比較】」によると、2015年から2024年までの10年間で、ドラレコの搭載率は約5倍となっております。
2024年現在の普及率は車両全体の約50%以上に達しており、新車に標準装備されるケースも増えています。これに伴い、ドラレコ市場は拡大を続け、駐車監視機能や高解像度録画を備えた高性能モデルが注目を集めています。
引用:PRTIMES,2024年 全国カーライフ実態調査~ドライブレコーダーの搭載率は50%超。購入価格の平均は?ほか(第5弾),https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000356.000001545.html,(2024年8月30日)
普及率が高まる背景
普及率が上昇している背景には、以下の要因があります:
- 社会的な影響: 当て逃げや悪質なあおり運転の報道が増加したことで、自己防衛の意識が高まっています。
- 技術革新: 小型化や高解像度化、クラウド接続機能の搭載など、技術的な進化が購入のハードルを下げています。
- 保険会社の優遇制度: 一部の保険会社では、特定のドラレコを装着していることで保険料が割引されるケースもあり、コスト面でのメリットが普及を後押ししています。
駐車監視機能の仕組みと種類
常時録画
常時録画は、駐車中でも電源が供給されている限り、24時間映像を連続して記録する機能です。このモードでは駐車中に発生したトラブルを詳細に確認することができます。特に長時間駐車をする場合、事故の経緯を明確に記録するのに役立ちます。しかし、車両のバッテリーに依存するため、専用の外部バッテリーを使用しないとバッテリー上がりのリスクが高まる点に注意が必要です。
衝撃検知録画
衝撃検知録画は、車体に衝撃が加わった際に自動的に録画を開始する仕組みです。この機能では、例えば軽い「ドアパンチ」や駐車中の接触事故の瞬間を記録できます。ただ、衝撃検知の最大のデメリットは、接触により衝撃を検知して録画を開始するため衝撃の接触の瞬間が録画されないことです。このため、最も重要な部分が録画されておらず、証拠にならないというケースもあります。
また、衝撃の感度設定を適切に行わないと、自らの接触などで誤作動が多発したり、反対に多少のドアパンチでは録画できていなかったりすることがあります。そのため、どの程度の衝撃で録画を開始するかを調整することが重要です。
動体検知録画
動体検知録画は、車両の周囲で動きが検知された際に録画を開始します。この機能は防犯カメラと同様の仕組みを採用しており、駐車中の車両周辺で発生した不審な動きを記録するのに役立ちます。しかし、風で揺れる木の葉や動物にも反応する場合があり、必要のない録画データが増えるリスクがあります。このような誤作動を防ぐためには、検知範囲や感度を適切に設定することが求められます。
各駐車監視機能のメリット・デメリット
録画モード | メリット | デメリット |
---|---|---|
常時録画 | – 録画が常に行われるため、すべての状況を記録可能。 – 特定のイベントが発生していなくても、後から見返して確認できる。 | – メモリカードの容量を大量に使用するため、頻繁にデータ上書きが必要。 – 車両バッテリーの消耗が激しいため、長時間の駐車時には適さない。 |
衝撃検知録画 | – 衝撃を受けたタイミングを記録するため、トラブルの証拠として有用。 – メモリやバッテリー消費を最小限に抑えられる。 | – 衝撃が検知されない範囲(軽微な接触や遠隔での被害)では録画されない可能性がある。 – 衝撃の強さや設定によっては誤検知・未検知のリスクがある。 |
動体検知録画 | – 動きがあるときのみ録画を開始するため、無駄なデータを記録しない。 – メモリやバッテリーの消費が抑えられる。 | – 録画開始までにタイムラグが発生する場合がある。 – 暗所や動きの少ない状況では検知が難しく、記録漏れの可能性がある。 – 風や影などの誤検知で不要な録画が発生することも。 |
補足
- 使用シーンに応じた選択
- 常時録画は、駐車時の安全だけでなく、日中の運転中も万全な証拠を残したい場合に向いています。
- 衝撃検知録画は、駐車中に起きるトラブル(ドアパンチや当て逃げ)への対応としておすすめです。
- 動体検知録画は、車両が静止している駐車中の監視に最適。特に住宅街など比較的静かな場所に停める際に有効です。
- 機能の組み合わせ
最新のドラレコでは、これらの録画モードを切り替えたり、同時に利用することが可能なモデルも増えています。それにより、シーンに応じて最適な録画方法を自動で選択できる機種が便利です。
ドラレコの駐車監視が「意味ない」といわれる理由とデメリット
肝心な瞬間が撮影されていない?
駐車監視機能の有効性は、車両が駐車されている環境に大きく依存します。例えば、車両が暗い駐車場や路地裏に停められている場合、カメラの視野や性能が十分に発揮されないことがあります。また、動体検知録画では、動きの少ない環境では記録が開始されない場合もあり、肝心な瞬間が撮影されない可能性があります。このような状況で、ユーザーから「意味がない」と感じられることがあります。
誤作動や過剰記録の問題
駐車監視機能は動体や衝撃を検知して録画を開始する仕組みが一般的ですが、風で揺れる木の影や通行人、小動物などの動きに反応して誤作動を起こすことがあります。これにより、無駄な映像が多く記録され、後から確認する手間が増えることがデメリットとして挙げられます。過剰な記録はメモリーカードの容量を圧迫し、必要な記録が上書きされるリスクも伴います。
撮影範囲には限界がある?
ドラレコのカメラは通常、車両周辺の一部(主に前後)しか記録できません。例えば、車両の真横や低い位置での衝突(ドアパンチや側面への傷)は、一般的なカメラの視野外となり記録できない場合があります。この点が「意味がない」と感じられる要因の一つです。広角レンズや360度カメラを採用しているモデルもありますが、コストが高くなる点がネックです。
録画データの活用限界
駐車監視機能で記録された映像は、事故やトラブル時に証拠として利用されることが期待されます。しかし、録画された映像が不鮮明であったり、ナンバープレートが写っていないなどトラブルの発生状況を完全に記録できていなかった場合、証拠としての有効性が低下することがあります。また、記録された情報をどのように取り扱うかについての法的知識が不足しているユーザーも多く、実際の活用に至らないケースもあります。
バッテリー消耗の懸念
駐車監視録画を頻繁に使用することで、車両のバッテリーが上がるリスクがあります。このため、長時間駐車する際には機能を停止せざるを得ない場合もあり、実際に必要な状況で機能を使えないことがあります。外部バッテリーや低電圧自動停止機能の活用で改善が図られていますが、これらの対策には追加の費用がかかります。
ユーザーの誤解や過剰期待
駐車監視機能が「すべてのトラブルを防げる」または「完全な記録が可能である」と誤解しているユーザーが多いことも、「意味がない」と感じられる原因です。この機能はあくまで補助的なツールであり、すべての状況に対応できるわけではありません。そのため、購入前に機能の限界を理解しておくことが重要です。
駐車中の衝撃検知の感度設定はどのくらいが良い?
駐車監視モードにおける衝撃検知感度は、適切な設定が必要です。感度が高すぎると、風や振動で誤検知が頻発し、不必要な録画でメモリを消耗します。一方、感度が低すぎると、軽い接触やドアパンチなどの重要なシーンを記録できない可能性があります。
最新の機種では最高感度が0.02G程度のものが多いです。一方、古い機種では0.1G程度のものも多く、これより設定としては、0.02~0.1Gとするのが良いと考えられますが、ご自身の利用形態に合わせて変更するのが良いでしょう。
適切な感度の目安
- 都市部やショッピングモールなど混雑した場所
衝撃感度を中~高に設定するのがおすすめです。特に駐車スペースが狭い場合は、近接車両や通行人による接触リスクが高いためです。 - 静かな住宅街や広い駐車場
感度を中~低に設定することで、誤検知を防ぎながら必要な録画を確保できます。
自動調整機能
最近のモデルでは、Gセンサーが環境に応じて感度を自動調整する機能を搭載したものもあります。これにより、ユーザーが細かく設定を変更する手間を省けます。
駐車監視でバッテリー上がりを防ぐ対策
駐車監視モードを使用するときに懸念されるのが車両バッテリーの消耗です。特に、24時間録画を続ける常時監視はバッテリー上がりの可能性が高く、対策が必須と言えます。
以下の対策を講じることで、バッテリー上がりを防ぎながら安心して監視機能を活用できます。
外部バッテリーの利用
駐車監視専用の外部バッテリーを使用すると、車両のバッテリーに依存せずに監視機能を利用できます。設置は少し手間がかかるものの、長期駐車にも安心です。
車載バッテリー電圧の監視
一部のドラレコには、車両バッテリーの電圧を監視し、一定値以下になると自動的に電源を切る機能があります。この機能があれば、長時間駐車でもバッテリーの負担を最小限に抑えられます。
駐車監視タイマーの設定
駐車監視モードを一定時間だけ稼働するように設定することで、必要以上にバッテリーを消耗しないようにできます。例えば、3~6時間程度に設定するのがおすすめです。
ドラレコの駐車監視機能のメリットとおすすめのドラレコ5選
- 駐車監視機能のメリット
- 駐車監視ドラレコのおすすめ5選
駐車監視機能のメリット
駐車中のトラブルを記録できる
駐車監視機能の大きな利点は、駐車中に発生するトラブルを記録できる点です。当て逃げやドアパンチ、車両へのいたずらなど、静止している車両に対する被害は後から気づくことが多く、目撃者がいないケースも少なくありません。この機能により、録画された映像がトラブル解決の鍵となります。特に高感度なGセンサーや動体検知機能を備えたモデルでは、衝撃や動きを正確に記録し、重要な瞬間を見逃しません。
防犯対策として効果的
駐車監視機能付きのドラレコは、単なる記録ツールにとどまらず、防犯対策としての役割も果たします。例えば、ドラレコが作動中であることを示すLEDライトの点滅や「録画中」のステッカーは、窃盗やいたずらを防ぐ抑止力として効果的です。また、動体検知モードによって記録された映像は、万が一の事件発生時に重要な証拠となります。これにより、安心感を得られるだけでなく、加害者の特定や損害補償の手続きがスムーズになります。
駐車場所の状況を把握できる
駐車監視機能は、単にトラブルの瞬間を記録するだけでなく、駐車している場所の状況を把握する助けにもなります。例えば、定期的に車の周囲を通る不審者の動きや、近くで行われる作業などが記録されていれば、事前に対策を講じることが可能です。また、車両を遠隔で確認できるクラウド接続型のドラレコでは、スマホを通じてリアルタイムで状況をチェックすることもできます。
保険や警察への重要な証拠を提供
駐車中の事故やトラブルで特に問題となるのが「証拠不足」です。監視機能付きドラレコの映像は、保険会社への申請や警察への届け出において、被害者としての正当性を示す重要な資料となります。特に、車両のナンバープレートや犯人の姿が映り込んでいる場合、トラブル解決がスムーズに進む可能性が高まります。
心理的安心感を得られる
駐車監視機能を備えたドラレコは、あなたに心理的な安心感をもたらします。「万が一のときも記録している」という安心感が、車両を長時間駐車する際の不安を軽減します。特に、旅行中の駐車や不特定多数が利用する駐車場では、監視機能の有無が大きな安心材料となります。さらに、車内外のランプが光る機種では、視覚的に「録画中」を示すことでトラブルの抑止効果も期待できます。
駐車監視ドラレコのおすすめ5選
ミラー型ドライブレコーダー
GOOSERA G53ドライブレコーダー
- 特徴:
- 12インチ大画面タッチパネルモニターで操作が簡単。
- 駐車監視、Gセンサー、常時録画、衝撃録画、自動録画、など様々な機能に対応。
- 4K高解像度録画で詳細な映像を確保。
- 価格: 1万円程度
コムテック ZDR038 前後2カメラ
- 特徴:
- 最大24時間記録可能で、エンジンOFF後も設定した時間映像の記録を続けるため、衝撃前後も逃さず録画。
- 静電タッチパネルを採用しており、画面での直感的な操作が可能。
- フロントカメラ対角168°・リヤカメラ対角168°の広角レンズ
- 価格: 3万円程度
コンパクトタイプドライブレコーダー
セルスター(CELLSTAR) CS-360FH
- 特徴:
- 常時録画、動体検知録画、衝撃検知録画の3つの録画モードに対応。録画のタイミングを見逃さず、いざというときも安心です。
- 夜間に強く、夜でも高画質な360度記録が可能。
- GPSおしらせ機能搭載を搭載しており、オービスの設置ポイントや、注意すべき安全運転ポイントなど運転に役立つ情報を事前にお知らせしてくれます。
- 価格: 約2万円程度
パイオニア VREC-DH301D 前後2カメラ
- 特徴:
- イベント録画 、手動イベント録画 、駐車監視録画などに対応。
- コンパクトタイプでありながら、3.0 インチ液晶を搭載しており、その場での確認が容易。
- フロントカメラ約370万画素 (リアカメラ約200万画素)。
- 価格: 2.5万円程度
コムテック ZDR037 360度+リヤカメラ
- 特徴:
- 前後左右を全方位カバーする360度カメラを搭載。
- 駐車監視や衝撃録画機能付きで、車を駐車中のトラブルにも対応。
- 日本製で3年保証あり。
- 価格: 3万円程度
ドラレコの駐車監視は意味ない?その理由と対策・おすすめ商品:総括
本記事では、駐車監視機能を備えたドライブレコーダーについて、その仕組みや種類、メリット・デメリットを詳しく解説しました。駐車監視機能は、当て逃げや車上荒らしといった駐車中のトラブルに対して重要な役割を果たす一方で、バッテリー上がりや誤作動といった注意点も存在します。これらを理解した上で、自分の利用環境や予算に合った製品を選ぶことが大切です。
駐車監視機能付きのドラレコは、安心感と安全性を提供する強力なツールです。愛車を守るための一歩として、自分に最適な製品を選び、トラブルのリスクを最小限に抑えましょう。
- 駐車監視機能が意味ないとされる理由
- 肝心な瞬間が撮影されていない
- 誤作動や過剰記録の問題
- 撮影範囲には限界がある
- 録画データの活用限界
- バッテリー消耗の懸念
- ユーザーの誤解や過剰期待
- 録画モードの種類と特徴:常時録画・動体検知録画・衝撃検知録画があり、それぞれ利便性とバッテリー消耗に違いがある。
- 駐車監視機能のメリット
- 駐車中のトラブルを記録できる
- 防犯対策として効果的
- 駐車場所の状況を把握できる
- 保険や警察への重要な証拠を提供
- 心理的安心感を得られる
- おすすめ商品5選をご紹介
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