ベンツをはじめとする高級車は、エンジンオイルの管理が特に重要です。エンジンオイルはエンジンの滑らかな動作をサポートし、エンジン内部の摩耗や熱を防ぐ役割を果たします。適切なオイル量を保つことは、エンジンの寿命を延ばし、ベンツ本来の性能を長く維持するために不可欠です。本記事では、ベンツのエンジンオイル量確認方法や、交換頻度と費用、そして適切なオイル量について詳しく解説します。
- ベンツのエンジンオイル量の確認方法
- エンジンオイル量の交換頻度と費用
- ベンツに適したエンジンオイル量と種類
ベンツのエンジンオイル量の確認方法と交換頻度・費用
- ベンツのエンジンオイル量確認方法
- デジタルディスプレイを使ったオイル量確認
- ベンツのエンジンオイル交換の頻度
- ベンツのオイル交換費用はいくら?
ベンツのエンジンオイル量確認方法
ベンツのエンジンオイル確認方法は2種類
ベンツの車種によって、オイル量の確認方法が異なります。
- ① ディップスティック(オイルゲージ)を使う方法(旧型ベンツ)
- ② デジタルメーター(COMAND・MBUX)で確認する方法(最新モデル)
自分の車がどちらの方法でオイルをチェックするのかを知り、正しく管理しましょう。
① ディップスティックを使ったエンジンオイルの確認方法(旧型モデル向け)
対象車種:2000年代以前のベンツ(W210, W211, W203, W140など)
🔧 必要なもの
- ウエス(布やペーパータオル)
- 平坦な場所(ガレージや駐車場など)
⏳ 所要時間:3〜5分
📌 手順
- エンジンを十分に暖気する(5〜10分間アイドリング)
- オイルがエンジン内部を循環し、適切な量を測定できるようになります。
- エンジンを停止し、5分間待つ
- オイルがオイルパンに戻るのを待つことで、正確な測定が可能になります。
- ディップスティックを引き抜き、ウエスで拭く
- ディップスティック(オイルゲージ)を慎重に引き抜き、ウエスやペーパータオルでオイルを拭き取ります。
- ディップスティックを挿し直し、再度引き抜く
- これでオイルの正確な量を確認できます。
- オイルの量と色をチェック
- 正常なオイル量 → ディップスティックの「MIN」と「MAX」の間にある
- オイルが少ない → 「MIN」以下ならオイル補充が必要
- オイルが黒く汚れている → 交換時期の可能性
⚠ 注意点
- オイルの量が「MAX」を超えている場合は、入れすぎ注意!
- オイルが多すぎると、エンジンに悪影響を及ぼす(ブローバイガスの発生やオイル漏れの原因になる)
- エンジンが冷えた状態では、オイルが正確に測れないため、必ず暖気後に測定すること。
② デジタルメーター(COMAND・MBUX)でのエンジンオイル確認方法(最新モデル向け)
対象車種:2010年以降のベンツ(W212, W205, W222, W213, W206, W223など)
ベンツの新型モデルは、物理的なディップスティックがなく、デジタルメーターでオイル量を確認できる仕組みになっています。
📌 手順
- エンジンを10分間暖気し、水平な場所に駐車する
- 正確なオイルレベルを測定するため、必ずエンジンが温まった状態で行う。
- エンジンを停止し、5分間待つ
- オイルがオイルパンに戻るまでの時間を確保する。
- 車両のインフォテインメント画面を開く
- COMANDシステム(2010年代のモデル)
- MBUX(最新のモデル)
- メニューから「車両情報」→「エンジンオイルレベル」を選択
- オイルレベルが表示される
- 「適正」なら問題なし
- 「不足」ならオイル補充が必要
- 「過剰」ならオイル抜き取りが必要
⚠ 注意点
MBUXのアップデートで、オイルレベル表示が「メニューの奥深く」に変更されることもあるため、取扱説明書を確認するとよい。
デジタル測定では、オイルの汚れ具合は確認できないので、定期的な交換が必要。
もし「エンジンオイル低下」の警告が出たら、すぐに補充する。
※操作方法はモデルや年式によって異なる場合がありますので、詳しくは取扱説明書やメーカーホームページを参照してください。
>>メルセデス・ベンツ公式サイト|マルチファンクションディスプレイでのエンジンオイルレベルの点検

ベンツのエンジンオイル交換の頻度・時期
エンジンオイル交換頻度
エンジンオイルの交換頻度は、車の状態や走行環境によって異なります。メルセデス・ベンツでは、一般的に3,000kmから5,000km、または3~6か月ごとの交換が推奨されています。しかし、以下のような条件で頻度が変わることもあります。
• 頻繁に短距離走行を行う場合
短距離走行が多いとエンジンが十分に温まらず、オイルが劣化しやすくなるため、早めの交換が推奨されます。
• 高温多湿や砂埃の多い地域を走行する場合
過酷な環境ではオイルが早く劣化するため、早めの交換が必要です。
オイルの色や粘度から交換時期を判断
エンジンオイルは「量」だけでなく、「質」も重要です。
以下の方法で、オイルの状態をチェックしましょう。
1. オイルの色で判断
オイルの色 | 状態 | 対処法 |
---|---|---|
黄金色(透明) | 正常 | 問題なし |
茶色〜黒色(やや透明) | 走行距離が伸びるとこの色になる | 交換時期が近い |
真っ黒でドロドロ | 汚れやスラッジが溜まっている | すぐに交換が必要 |
白濁している | 水分が混入している可能性 | 整備工場で点検推奨 |
2. オイルの粘度で判断
オイルを指で触ってみて、以下のような状態なら交換を検討しましょう。
✅ 正常なオイル:
- さらさらしていて適度な粘度がある
🚨 劣化したオイル:
- 指で触るとザラザラする(スラッジが混ざっている可能性)
- 粘度が異常に低い(オイルが劣化して潤滑性能が低下)
ベンツのオイル交換費用はいくら?
ベンツのエンジンオイル交換費用はディーラーと一般の整備工場で異なり、目安として10,000円から40,000円程度が相場です。
ディーラーで交換する場合(純正オイル使用)
✅ 費用目安:20,000円~40,000円
- メリット
✔ 純正オイル&純正フィルターを使用し、メーカー推奨の交換ができる
✔ 最新の診断機を使って、エンジンの状態をチェックしてくれる
✔ 正規ディーラーなので、アフターサービスや保証も安心 - デメリット
❌ 交換費用が高い
❌ 予約が必要で、待ち時間が長くなることがある
カーショップや専門店で交換する場合
✅ 費用目安:10,000円~20,000円
デメリット
❌ 純正オイルではない場合がある(MB承認オイルを使用することが重要)
❌ 店舗によって技術力に差がある
メリット
✔ 費用がディーラーよりも安い
✔ 専門店であれば、ベンツに適したオイルを選んでもらえる
✔ 予約不要で、すぐに交換してもらえる場合が多い
ベンツに適したエンジンオイル量と種類を確認
- エンジンオイルの役割と重要性
- ベンツのエンジンオイル容量
- ベンツに適切なエンジンオイルの種類と選び方
エンジンオイルの役割と重要性
エンジンオイルは、車のエンジン内部でさまざまな重要な役割を果たします。特に、メルセデス・ベンツのような高級車では、エンジンの性能を最大限に引き出すために、適切なオイル管理が欠かせません。
エンジンオイルの主な役割は以下の5つです。
1. 潤滑(摩擦の低減)
2. 冷却(エンジンの温度調整)
3. 清浄(汚れを取り除く)
4. 防錆・防腐(エンジンの劣化防止)
5. 気密性の向上(圧縮を維持)
詳しくは、「エンジンオイルの基礎知識|選び方・交換時期・おすすめオイルまで徹底解説!」で解説しておりますので、併せてご覧ください。

ベンツに適切なエンジンオイルの種類と選び方
ベンツのエンジンオイルは、粘度と規格が重要なポイントです。適切なエンジンオイルを選ぶ際には、以下のような点を考慮しましょう。
• 推奨粘度
メルセデス・ベンツでは、一般的に5W-40や0W-30といった粘度のオイルが推奨されています。使用環境によって適した粘度を選ぶと、エンジンの動作がより滑らかになります。
• 規格の確認
ベンツでは、MB承認の規格があるオイルが推奨されています(例:MB229.5、MB229.3など)。こうした規格に適合したオイルを選ぶことで、エンジンの寿命や性能が最適に維持されます。
ベンツのエンジンオイル容量
ベンツのエンジンオイル容量はモデルによって異なります。例えば、以下は一部モデルのオイル容量の例です。
• w205(Cクラス)の場合
C200などのモデルでおおよそ5.5リットル程度が標準です。
• w177(Aクラス)の場合
A200やA180はおおよそ4.5リットル程度が目安となります。
オイル容量の確認は、車両のマニュアルやディーラーのサービス窓口で確認することが確実です。

ベンツのエンジンオイル量確認方法を徹底解説:総括
ベンツのエンジンオイル量確認は、車の健康管理において重要なポイントです。特に最新のベンツ車では、デジタルディスプレイを活用して簡単に残量を確認できるようになっています。交換頻度や費用についても、走行距離や環境に応じたメンテナンスが大切です。
ベンツに最適なエンジンオイルの選択も、エンジンの性能や寿命に直接影響を与えるため、適切なオイルを選びましょう。
- ベンツのエンジンオイル管理は性能維持に必須:定期的なオイル量の確認と交換でエンジンの寿命を延ばせます。
- デジタルディスプレイでオイル量を確認:最新モデルでは、デジタルメーターで簡単にオイル残量をチェック可能。
- 推奨交換頻度は3,000〜5,000kmまたは3~6か月ごと:使用環境によっても異なるため、適切なタイミングを把握しましょう。
- ディーラーと整備工場で交換費用が異なる:ディーラーは高めですが、純正オイルや信頼性が魅力です。
- 適切なオイル容量と規格を守る:w205やw177の推奨オイル容量と粘度、規格を意識して選びましょう。
- 長く快適に乗るため、定期メンテナンスを徹底:定期的なエンジンオイル管理が愛車の性能を維持します。

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