アクアは、トヨタが展開するハッチバック型のハイブリッド車であり、2011年の登場以来、驚異的な人気を誇っています。
そんなアクアですが、2021年に初のフルモデルチェンジが行われており、このモデルチェンジにより注目を集めているのが「シフトレバー」です。一部のユーザーの声や試乗の感想として、「シフトレバーが使いづらい」という意見が上がっています。
本記事では、この理由について、SNSでの評判も交えて解明してきます。
アクアの購入を考えている方には必ず役立つ内容となっておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
- アクアのシフトレバーが使いづらいとされる3つの理由
- 【理由1】どのレンジに入れても中立ポジションに戻る
- 【理由2】DレンジとRレンジの位置
- 【理由3】表記がわかりにくい
- 電子制御シフト(アクアのシフトレバー)のメリット
- 【メリット1】デザインの自由度
- 【メリット2】車がレンジを切り替えられることによる利便性の向上
- 【メリット3】車両重量の軽減
アクアのシフトレバーの特徴
- 初代アクアのシフトレバー設計
- 新型アクアのジョイスティック型シフトレバー
- ハイブリッド車に多い「電子制御シフト」とは?
- アクアとプリウスの比較
初代アクアのシフトレバー設計
初代アクアのシフトレバーは、フロアに設置されたオーソドックスなデザインが採用されていました。このデザインは、非常にシンプルであり、従来のガソリン車に慣れたユーザーには扱いやすいものでした。
引用元:トヨタ公式サイト,アクアGの車種詳細,https://toyota.jp/ucar/catalog/brand-TOYOTA/car-AQUA/201112/10073780/,(令和7年1月12日)
新型アクアのジョイスティック型シフトレバー
新型アクアでは、シフトレバーがコンパクトなジョイスティック型に変更され、操作感が一新されました。また、シフトレバー周辺には、走行モードチェンジのボタンなども配置され、運転席周りの空間効率が向上しました。しかし、この変更により戸惑うユーザーも現れ、SNS等では「使いづらい」との評判も確認されるようになりました。
この真相について詳しく見ていきます。
引用元:トヨタ公式サイト,アクア,https://toyota.jp/aqua/usability/,(令和7年11月12日)
ハイブリッド車に多い「電子制御シフト」とは?
ハイブリッド車のシフト操作は、ガソリン車や一般的なAT車とは異なる点が多く、アクアも例外ではありません。
従来のAT車には、レバー式(機械式)が採用されており、レバーを動かすことで歯車を介して機械的に信号を送る構造が一般的でした。
一方、近年のハイブリッド車には、機械的ではなく電気で信号を送る「電子制御シフト」の採用が増えております。これはアクアやトヨタ車に限ったものではなく、世界的な同行であり、各種メーカーで採用されております。
しかし、この「電子制御シフト」が従来の「レバー式」とは操作性が異なることから、「レバー式」に慣れたユーザーからは使いづらいとの声も確認されております。
なお、電子制御シフトの使い方については、トヨタ公式サイトにおいて動画付きで解説されておりますので、参考にして下さい。
>>トヨタ公式サイト|エレクトロシフトマチック(電子式シフトレバー)
アクアとプリウスの比較
同じトヨタのハイブリッド車であるプリウスのシフトレバーは、従来よりスティック型のシフトレバーが採用されており、これが原因とも噂される事故が数件発生したことから、「プリウスミサイル」という言葉も発生するほど話題となりました。(ただ、これに関しては、プリウスのシェア率が高いことから、事故件数も増えるというのは当然のことであるため、世間の過剰反応の可能性が高いとも言えます。)
一方、前述のとおり初代アクアにはオーソドックスなデザインのシフトレバーが採用されていました。これがプリウスとは異なることから、これまではプリウス関連付けられて取り上げられることは少ない状況でした。
しかし、2021年のモデルチェンジによりプリウスと同タイプのシフトレバーが採用されたことを受けて、SNSなどでは「プリウスミサイル」ならぬ「アクアミサイル」が多発する予感として、危険ではないか言われています。
アクアのシフトレバーが使いづらいとされる3つの理由
- 【理由1】どのレンジに入れても中立ポジションに戻る
- 【理由2】DレンジとRレンジの位置
- 【理由3】表記がわかりにくい
【理由1】どのレンジに入れても中立ポジションに戻る
従来のレバー式であれば、Dレンジに入れた場合はDレンジに、Rレンジに入れた場合はRレンジに留まるようになっていました。しかし、アクアやプリウスなどの電子制御シフトでは、どのレンジに入れた場合でも最終的には中立ポジションに戻るようになっています。
これが、従来とは大きく異なる上、シフトを見ただけでは今どのレンジに入っているのかがわからないことから、中高年のドライバーを中心に混乱させてしまうことがあるようです。
【理由2】DレンジとRレンジの位置
シフトレバーのR(リバース)は後退、D(ドライブ)は前進となります。しかし、アクアやプリウスのシフトレバーでは、R(リバース)に入れる際は前に、D(ドライブ)に入れる際は後ろに動かす設計となっており、車の実際の動作と手元の動きが異なることから、混乱を招き、使いづらいとされています。
【理由3】表記がわかりにくい
R(リバース)やD(ドライブ)などの表記がわかりづらいとの声が確認されています。特に、「B」をバックと勘違いするというユーザーが数多く確認されています。
実際は、エンジンブレーキを意味しますが、エンジンブレーキと言えば従来は「L」や「2」で表現されていたことから、突如として謎の「B」が出現したとして話題にもなりました。
これについても、従来のシフトレバーに慣れたユーザーからは使いづらいとの声が確認されています。
電子制御シフト(アクアのシフトレバー)のメリット
- 【メリット1】デザインの自由度
- 【メリット2】車がレンジを切り替えられることによる利便性の向上
- 【メリット3】車両重量の軽減
【メリット1】デザインの自由度
アクアの電子制御シフトは、先述のとおり電気信号でレンジの切り替えを行うことから、従来のような歯車構造などが不要となり、レバーをコンパクトにできます。これにより、デザインの自由度が高まり、従来では考えられないようなデザインも見られるようになりました。
例えば、日産のノート e-POWER。こちらの車両にも電子制御シフトセレクターが採用されており、手で握りやすい箱型のデザインで、これを前後に動かして操作する仕組みです。その動作感覚は、まるでパソコンのマウスを動かすようなイメージです。また、Pポジションはボタン式となっており、シフトセレクターの上部に配置されているのが特徴的です。
引用元:日産公式サイト,NOTE,https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note.html,(令和7年11月12日)
【メリット2】車がレンジを切り替えられることによる利便性の向上
2つ目のメリットは、車自身がレンジを自動で切り替えられる点です。従来のレバー式のように物理的なシフトポジションを持たないことから、必要に応じて車自身でレンジの切り替えが可能であり、これを利用して様々な利便性向上を図っています。
たとえば、ハンドル操作を支援して駐車をサポートするパーキングアシスト機能が搭載された車種では、システムがDとRを自動的に切り替えることで、自動駐車を可能とし、ドライバーの操作負担を軽減しています。
引用元:トヨタ公式サイト,アクア,https://toyota.jp/aqua/usability/,(令和7年11月12日)
【メリット3】車両重量の軽減
最後のメリットは、車両重量が軽減できる点です。従来のレバー式で必要であった歯車構造が不要となり、電子信号での操作となるため、必要パーツ減量を実現しています。これにより車両重量が減少し、燃費性能向上や走行性能の向上につながっています。
アクアのシフトレバーが使いづらい?その理由とSNSでの評判:総括
本記事では、「アクアのシフトレバーは使いづらいのか?」というところに焦点を当て、その真相や理由、SNSの評判などについて解説しました。
アクアは素晴らしい車であることは大前提ですが、車に限らずどんなものにも、メリット・デメリットやその人に合う・合わないが存在します。特に車は大きな買い物ですので、購入後に後悔しないためにも、事前に欠点等を把握しておくことは重要です。
なお、シフトレバーを含むアクアの内装の評判について、「新型アクアの内装がひどい?特徴・欠点・SNSでの悪い評判を徹底解明」で解説しておりますのでこちらも併せてご覧ください。
- アクアのシフトレバーが使いづらいとされる3つの理由
- 【理由1】どのレンジに入れても中立ポジションに戻る
- 【理由2】DレンジとRレンジの位置
- 【理由3】表記がわかりにくい
- 電子制御シフト(アクアのシフトレバー)のメリット
- 【メリット1】デザインの自由度
- 【メリット2】車がレンジを切り替えられることによる利便性の向上
- 【メリット3】車両重量の軽減
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