レクサスLSの中古が安い理由｜購入後に後悔しないためのポイント

レクサスLSは、日本を代表する高級セダンとして知られています。新車価格は1,000万円を超えており、内外装のクオリティや快適性、走行性能においてもトップクラスの評価を受けています。しかし、中古市場では驚くほど価格が下落し、5年落ちともなれば新車価格の半額以下で購入できることもあります。

これより、「なぜレクサスLSの中古車はこんなに安いのか？」と疑問に思う方も多いでしょう。本記事では、レクサスLSの中古が安い理由を詳しく解説するとともに、この車の持つ魅力や購入時の注意点についても掘り下げていきます。

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レクサスLSの中古が安い理由

レクサスLSとは？

レクサスLSは、1989年に初代モデル（当時はトヨタ セルシオ）が登場して以来、トヨタの最高級セダンとして進化を続けてきました。現行モデルは2017年に登場した5代目（LS500/LS500h）であり、高級車市場ではメルセデス・ベンツSクラスやBMW 7シリーズと競い合う存在です。

しかし、日本国内では高級セダンの人気が低迷していることもあり、新車販売台数は決して多くありません。それに加えて、モデルチェンジや維持費の高さといった要因が影響し、中古市場では比較的安価に手に入る状況となっています。

レクサスLS主要諸元表

項目	LS500	LS500h
エンジン形式	V型6気筒ツインターボエンジン 総排気量：3.444L	V型6気筒エンジン＋ハイブリッドシステム 総排気量：3.456L
駆動方式	2WD（FR） / AWD	2WD（FR） / AWD
トランスミッション	Direct Shift-10AT（電子制御10速オートマチック）	マルチステージハイブリッドトランスミッション（電気式無段変速機）
最高出力	422PS / 6,000rpm	エンジン：299PS / 6,600rpm モーター：180PS
最大トルク	61.2kg・m / 1,600～4,800rpm	エンジン：36.3kg・m / 5,100rpm
燃費（WLTCモード）	10.2km/L（2WD）	13.6km/L （2WD）
車両重量	約2,290kg（2WD）	約2,230kg（2WD）
全長×全幅×全高	5,235mm × 1,900mm × 1,450mm	5,235mm × 1,900mm × 1,450mm
ホイールベース	3,125mm	3,125mm

＞＞レクサス公式サイト｜LS

レクサスLSの中古が安い理由1：セダンの人気低迷

近年の日本国内における自動車市場では、SUVやミニバンの人気が高まり、セダンの需要が減少しています。特にレクサスLSのようなフルサイズセダンは、若年層を中心に敬遠される傾向が強くなっています。

その背景には、SUVの持つ魅力・実用性の高さが挙げられます。視界の広さや悪路走破性、荷室の広さといった点でSUVは優れた利便性を誇り、ファミリー層やアウトドア志向のユーザーに好まれています。一方、LSのような大型セダンは、後席の快適性こそ優れていますが、駐車場の制約や取り回しの難しさがデメリットとなり、選ばれにくいのが現状です。また、若者からはおじさんが乗る車との認識も強いようです。

その結果、レクサスLSも新車市場だけでなく中古市場でも需要が伸び悩み、安い理由の一つとなっています。

レクサスLSの中古が安い理由2：モデルチェンジの影響

レクサスLSはフルモデルチェンジやマイナーチェンジのたびに、旧型モデルの価値が大幅に下がる傾向にあります。特に、2017年に登場した5代目LSは、従来のV8エンジン（LS460）からV6ツインターボ（LS500）へと大きく仕様変更されました。

この大幅な仕様変更により、4代目LS（LS460/LS600h）の中古価格は急激に下落しました。同じく5代目LSも、今後のフルモデルチェンジや電動化の波を受けることで、さらなる価格下落が予想されます。

こうしたモデルチェンジの影響は、高級車にとって特に大きく、新車購入時に1,000万円を超えていた車両が、数年後には半額以下で取引されるケースが多く、安い理由の一つとなっています。

レクサスLSの中古が安い理由3：維持費が高い

レクサスLSは高級車であるがゆえに、維持費もそれ相応に高額になります。特に、燃料代や自動車税、タイヤ交換費用などが大きな負担となります。

例えば、LS460（4.6L V8エンジン）の場合、燃費は平均して6～8km/L程度とあまり良くありません。さらに、ハイオク仕様であるため、ガソリン価格の変動によっては年間の燃料代がかなり高くなることもあります。

また、排気量が大きいため、自動車税も高額です。LS460の場合、年間約8.8万円がかかります。さらに、19インチ以上の大型タイヤを装着しているため、交換費用も一般的な車種より高額になり、1回の交換で15万円以上かかることも珍しくありません。

こうした維持費の高さも、安い理由の一つとなっています。

レクサスLS維持費（LS460）

費用項目	年間コスト目安
燃料代（ハイオク）	約25万円（燃費6～8km/L）
自動車税	8.8万円（排気量4,600cc）
車検費用	約12万円（2年ごと）
任意保険	約10万円（年齢や等級による）
タイヤ交換	約15万円（19インチ以上）

レクサスLSの中古が安い理由4：高級車特有の初期減価償却

高級車は、新車購入後の数年間で急激に価値が下がる傾向があります。これは「初期減価償却」と呼ばれ、特にレクサスLSのようなフラッグシップモデルでは顕著です。

例えば、新車時に1,200万円だったLS500hが、わずか3年で700万円前後にまで下落することも珍しくありません。さらに、5年落ちになると500万円以下で購入できることが多く、10年落ちともなれば250万円以下で取引されるケースもあります。

このように、高級車は新車価格と比較して中古価格の下落幅が大きいため、中古で購入することで大幅にコストを抑えることが可能です。一方で、リセールバリューを重視する場合には、新車購入後の価格下落を考慮しなければなりません。

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ここまで、レクサスLSの中古価格が安い理由について詳しく見てきました。市場全体のセダン需要の低迷、モデルチェンジによる価値の変動、高い維持費、そして高級車特有の減価償却といった要因が絡み合い、中古市場では比較的安価に流通する結果となっています。

しかし、それでもなおLSには高級車としての魅力が数多く詰まっています。次の章では、そんなレクサスLSの魅力と、中古車を購入する際の注意点について詳しく解説していきます。

レクサスLSの魅力と向いている人・向いていない人

レクサスLSは中古価格が下がりやすい一方で、高級車ならではの魅力も数多く備えています。ここでは、LSの持つ優れたポイントと、LSの中古車が向いている人・向いていない人について詳しく見ていきましょう。

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レクサスLSの魅力

ラグジュアリーな内装と静粛性

レクサスLSの最大の魅力の一つが、極上の乗り心地と静粛性です。シートには上質な本革やアルカンターラ素材が使われ、木目パネルや金属加飾といった細部にも高級感が溢れています。さらに、室内の静粛性を高めるために高性能な遮音ガラスや防音材がふんだんに使用されており、高速走行時でも驚くほど静かです。

特に、ハイブリッドモデルのLS500hでは、エンジンの作動音が非常に静かで、EV走行時にはまるで無音のような快適性を実現しています。この静粛性は、他の高級車と比較してもトップクラスの水準にあり、長距離ドライブでも疲れにくいというメリットがあります。

＞＞レクサス公式サイト｜LS インテリア

引用：レクサス公式サイト,レクサスLS インテリア,https://lexus.jp/models/ls/features/interior/,(令和７年２月8日)

圧倒的なコストパフォーマンス

新車時には1,000万円以上するレクサスLSですが、中古市場では大幅に価格が下落するため、コストパフォーマンスの高さが際立ちます。例えば、5年落ちのLS500hなら500万円前後、10年落ちのLS460なら250万円以下で購入できることもあります。

この価格帯で手に入る車としては、ライバルであるメルセデス・ベンツSクラスやBMW 7シリーズと比較しても維持費が比較的抑えられるため、高級車をリーズナブルに楽しみたい人にとっては絶好の選択肢となるでしょう。

信頼性の高さと耐久性

レクサスの車は、品質と信頼性の高さで定評があります。LSも例外ではなく、エンジンやトランスミッションの耐久性が高く、適切なメンテナンスを施せば20万km以上の走行にも十分耐えうる設計となっています。

特に、LS500hのハイブリッドシステムはトヨタの技術が活かされており、バッテリーの寿命も長めです。また、レクサスのサービスネットワークは全国に広がっており、正規ディーラーでのメンテナンスが受けやすい点もメリットと言えます。

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レクサスLSの中古車が向いている人

高級車の快適性をリーズナブルに楽しみたい人

レクサスLSの最大の魅力は、高級車ならではの快適性と上質な乗り心地を提供してくれる点です。先述のとおり、新車では1,000万円以上の価格ですが、中古車市場では5年落ちで500万円前後、10年落ちなら200万円台で購入できるケースもあります。この価格で、極上の乗り心地と豪華な装備を備えた車を手に入れられるのは大きなメリットです。

特に、高級セダンに憧れているものの新車価格では手が出せなかった人にとって、中古のレクサスLSは理想的な選択肢になります。また、長距離移動が多い人にとっても、このクラスの快適性と静粛性は魅力的で、疲労を軽減しながら移動できるというメリットがあります。

静粛性や乗り心地を最重視する人

レクサスLSは「移動するラウンジ」とも評されるほど、静粛性と乗り心地に優れています。高性能な防音設計により、エンジンやロードノイズを極限まで抑えているため、長時間のドライブでも快適に過ごせます。

特に、LS500hのハイブリッドモデルはエンジン音が非常に静かで、EV走行時にはほぼ無音に近い環境を実現しています。これにより、車内で会話を楽しみたい人や、静かな空間でリラックスしたい人には最適な選択肢となるでしょう。

大型セダンの落ち着いた運転を楽しみたい人

近年の自動車市場ではSUVが人気ですが、大型セダンならではの落ち着いた走行フィールを求める人にとって、レクサスLSは最適な車種のひとつです。全長5mを超えるボディはどっしりとした安定感を生み、高速道路ではまるで飛行機のファーストクラスのような快適な走りを提供してくれます。

また、後席の広さや高級感のある内装も魅力のひとつです。運転する楽しみだけでなく、同乗者に快適な空間を提供したいと考えている人にも向いているでしょう。

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レクサスLSの中古車が向いていない人

維持費をできるだけ抑えたい人

中古価格は手頃になってきたレクサスLSですが、維持費は決して安くはありません。特に燃費の悪さや高額な税金、部品交換費用などは事前に考慮する必要があります。

そのため、「車はできるだけ安く維持したい」と考えている人にとっては、レクサスLSは適さない選択肢となるでしょう。購入したはいいものの、「維持できない！」といったことがないように、必ず維持費のシミュレーションを行い、余裕を持った買い物を心がけましょう。

街乗りがメインで小回りの利く車を求めている人

レクサスLSは全長5m超、車幅約1.9mと大型セダンに分類されるため、狭い道や駐車場での取り回しが難しい車です。都市部での運転が多い人や、小回りの利く車を求める人には向いていません。

特に、日本の一般的な立体駐車場ではLSのサイズが問題になることがあり、「駐車スペースに入らない」「出入りがしにくい」といった不便さを感じることもあるでしょう。普段から狭い道を通ることが多い人は、運転のしやすさを重視して、よりコンパクトな車種を選ぶのが無難です。

スポーティな走り(スポーツカー要素)を求める人

レクサスLSは快適性を重視した設計となっており、スポーティな走りを楽しみたい人には向いていません。直線での加速性能は優れていますが、コーナリング性能や軽快なハンドリングでは、スポーツセダンやクーペには及びません。

BMW 5シリーズやメルセデス・ベンツEクラスのような、よりダイレクトな走行フィーリングを求める人は、レクサスLSでは物足りなく感じるかもしれません。もし、レクサスブランドの中でスポーティな走りを求めるのであれば、ISやFスポーツモデルなどを検討するのも一つの手です。

最新の運転支援システムを重視する人

レクサスLSは高級車として多くの先進技術を搭載していますが、年式が古い中古車では最新の運転支援システムが備わっていない場合があります。例えば、2012年式のLS460では、現在のレクサスセーフティシステム＋のような高度な自動運転支援機能が搭載されていません。

＞＞レクサス公式サイト｜SAFETY TECHNOLOGY

そのため、最新のADAS（先進運転支援システム）を重視する人にとっては、古いLSでは物足りなさを感じるかもしれません。最新技術にこだわる場合は、2020年以降のマイナーチェンジモデルを選ぶか、他の新型車を検討するのが賢明です。

レクサスLS中古車購入時の注意点と賢い乗り換え方法

ここまで、レクサスLSが安い理由と向いている人・向いていない人についてみてきました。

これを踏まえて、やはりレクサスLSがほしい！特に、値段が抑えられる中古購入を検討したいという方に、レクサスLSの中古車購入時の注意点と賢い乗り換え方法について解説していきます。

レクサスLS中古車購入時の注意点

走行距離と年式をチェック

中古車を選ぶ際には、走行距離と年式のバランスを考えることが重要です。レクサスLSは耐久性が高いとはいえ、10万kmを超える車両はそれなりに部品の消耗が進んでいる可能性があります。

一般的には、年間1万km以内の走行距離が理想とされますが、レクサスLSの場合はエンジンや足回りの品質が高いため、7～8万km程度なら大きな問題はないことが多いです。ただし、購入時には整備履歴を確認し、定期的なメンテナンスが行われているかどうかをチェックしましょう。

修復歴の有無を確認

事故歴のある車両は避けた方が無難です。特に、フレーム修正を伴う修復歴がある場合、走行性能や安全性に影響が出る可能性があるため、慎重にチェックしましょう。修復歴のある車は価格が安く設定されていることが多いですが、長く乗るつもりなら避けた方が良いでしょう。

年式・モデルの確認

レクサスLSはモデルチェンジごとに仕様が大きく異なるため、購入前にどの年式・モデルを選ぶかを慎重に検討する必要があります。

例えば、4代目LS（LS460/LS600h）はV8エンジンを搭載し、トラディショナルな高級セダンらしい乗り味が特徴です。一方、5代目LS（LS500/LS500h）はV6ターボとハイブリッドを採用し、より現代的な走行性能を重視したモデルとなっています。

自分の求める乗り味や装備によって、最適なモデルを選ぶことが大切です。

維持費を試算しておく

レクサスLSは中古車として安く手に入るとはいえ、維持費はそれなりにかかります。特に、燃費や自動車税、タイヤ交換費用などは事前に把握しておくことが重要です。

維持費の試算は先述のとおりです。

↑維持費の試算まで戻る↑

こうした維持費をあらかじめ計算し、購入後の負担を想定しておくことが大切です。

購入前には必ず試乗を

高級車の乗り味は、実際に試乗してみないと分からない部分が多いです。特に、LSは静粛性や快適性が魅力の車種であるため、実際に乗ってみてそのフィーリングを確かめることをおすすめします。

また、試乗時にはエンジンやミッションの動作、ブレーキの効き具合、足回りの異音などを確認し、違和感がないかをチェックすることが重要です。

＞＞レクサス公式サイト｜試乗予約

レクサスLSへの乗り換えを賢く行うには？

ベストな購入タイミングを見極める

レクサスLSへの乗り換えを検討する際は、購入のタイミングが重要です。具体的には以下の通りです。

1. 決算期やボーナスシーズンを狙う
   　ディーラーは3月と9月の決算期やボーナスシーズンに向けて販売目標を達成しようとするため、割引やオプション追加の特典が期待できます。
2. モデルチェンジ前後の時期をチェック
   　新モデルが発表される前後では、旧モデルの在庫整理で値引きが行われることがあります。ただし、新型モデルには最新の機能が搭載される可能性があるため、用途や予算に合わせた選択を心がけましょう。
3. 中古車市場の動きにも注目
   　レクサスLSは一定の層には人気がありますが、他の車種と比較すると中古車市場での台数は少ないと言えます。このため、中古での購入を検討している場合は、走行距離や年式、車両状態など、自らの購入条件をあらかじめ設定しておき、定期的に市場の状況を確認することがポイントです。

また、今乗っている車の査定額が高いうちに売却することで、買い替えコストを抑えることができるため、査定額を確認しておくのもおすすめです。

賢く今の車を売却する方法

乗り換えをスムーズに進めるには、現在の車をできるだけ高く売る準備も大切です。

以下に、車を高く売るコツについてまとめました。

なお、車を高く売るコツや実体験を踏まえた本当におすすめの車買取業者については、『【実体験】本当におすすめの車買取業者3選！＜2025年最新＞』で詳しく解説しておりますので併せてご確認ください。

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レクサスLSの中古が安い理由｜購入後に後悔しないためのポイント：総括

レクサスLSの中古が安い理由には、セダン市場の低迷、モデルチェンジによる価格下落、維持費の高さ、高級車特有の初期減価償却などが関係しています。しかし、その一方で、LSは圧倒的な静粛性と快適性、コストパフォーマンスの高さ、信頼性の高さといった魅力を持つ車でもあります。

中古で購入する際には、走行距離や修復歴の確認、維持費の試算、年式・モデルの選定、試乗をしっかり行うことが重要です。これらを踏まえた上で、自分に合ったレクサスLSを選べば、高級車ならではの快適なカーライフを手に入れることができるでしょう。

ぜひ、賢い選択でレクサスLSの魅力を存分に味わってください。

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