「フィアット500」と聞くと、その愛らしいデザインとイタリアの風を感じさせる個性的なキャラクターから、思わず心を奪われる方も多いでしょう。コンパクトなボディに詰まった魅力は、単なる移動手段以上の「ライフスタイル」を象徴しています。
しかし、一方で検索窓に「フィアット500 後悔」や「フィアット500 やめとけ」といった、購入をためらうようなキーワードが並ぶのも事実です。なぜこれほどまでに魅力的な車が、「買って後悔する」と言われてしまうのでしょうか?
このギャップの背景には、輸入車特有の維持費や故障の多さ、そしてこの車が持つ独自の「クセ」が隠されています。デザインに惚れて衝動的に購入したものの、「思っていたのと違った…」と後悔するケースは少なくありません。
この記事では、フィアット500の基本的な魅力から、後悔の種となる具体的な10の理由を深掘りし、後悔しないための具体的な購入・維持方法までを徹底解説します。
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フィアット500はどんな車?

フィアット500とは?
フィアット500(チンクエチェント)は、1957年に登場した歴史的な名車「Nuova 500」のデザイン哲学を現代に蘇らせた、イタリアのフィアット社が誇るコンパクトカーです。
- デザイン: 最大の魅力は、そのアイコニックで丸みを帯びたデザインです。レトロでありながらモダンな印象も併せ持ち、見る人に「カワイイ」「おしゃれ」といった感情を抱かせます。他の車とは一線を画す個性的なキャラクターは、車を単なる道具ではなく、ファッションアイテムとして捉えるユーザーに強く支持されています。特に鮮やかなボディカラーや、内装の細部にまでこだわったイタリアらしい洒脱さが、熱狂的なファンを生み出しています。そのコンパクトなサイズと独自の存在感は、日本の街並みでも一際目を引く魅力を持っています。
- キャラクター: 小さなボディに、イタリアの「ドルチェ・ヴィータ」(甘い生活)を凝縮したかのような陽気で遊び心あるキャラクターを持っています。そのサイズ感から、都市部での機動性に優れ、セカンドカーとしての利用や、趣味性の高いパーソナルカーとして愛されています。単に移動するだけでなく、運転する喜びや、車を所有する楽しさを提供してくれる点が、多くのオーナーに支持される所以です。
- 女性人気:丸みを帯びたデザインと豊富なカラーバリエーションから、女性人気が非常に高いのも特徴です。なお、フィアット500に乗っている女性の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しております。

ゆきやっぱり、この丸い目と色使いが可愛くて忘れられないんですよね。街で走っているのを見ると、すごくおしゃれで…でも、後悔する人が多いって聞いて、ちょっと不安で…



デザインは間違いなくトップクラスの魅力ですよ。ただ、後悔のポイントは、そのデザイン重視の裏側にある実用性の低さや、イタリア車特有の整備のクセにあります。フィアット500は、『愛嬌ある分だけ、手がかかる』、そんな車だと理解しておくといいでしょうね。特に中古車は、その個性的な構造を理解した上で選ばないと、思わぬ修理費で後悔することになります。
モデル別の特徴
フィアット500は、基本となるハッチバック以外にも、ユーザーの多様なニーズに応えるためにいくつかの派生モデルを展開しています。
| モデル名 | 特徴 | 用途・ユーザー像 |
| 500C (カブリオレ) | 開閉式のキャンバストップを持つカブリオレモデル。後部窓部分が残るため、完全なオープンカーではないが、手軽に開放感を楽しめる。電動でルーフを開閉でき、コンパクトながらもリゾート感を味わえるのが特徴です。 | ファッション性・開放感を最重視するユーザー、街乗りデートカー、セカンドカー。 |
| 500X | クロスオーバーSUVモデル。車高が高く、実用的な居住性と荷室スペースを持つ。4ドアで、フィアット500らしさを保ちつつファミリー利用にも対応。ボディサイズは日本の5ナンバー枠を超えるため、取り回しは通常の500より大きくなります。 | SUVの使い勝手が欲しいがデザインも譲れないユーザー、フィアット500で後悔したくない実用重視派。 |
| 500e (EV) | 電気自動車 (EV) モデル。最新世代のフィアット500であり、環境性能と未来的な操作感を持つ。ガソリンモデルとはプラットフォームから刷新されており、乗り味や静粛性が大きく向上しています。 | 最新のテクノロジーに関心があるユーザー、都市部の移動が中心でエコを重視するユーザー、静粛性を求めるユーザー。 |
500C (カブリオレ)


500Cは、フィアット500の象徴的なデザインをそのままに、電動開閉式のキャンバストップを備えたカブリオレモデルです。完全にオープンになるわけではなく、リアウインドウとピラーは残る構造ですが、手軽に開放感と外の風を楽しむことができます。このモデルは、ファッション性やリゾート感を最重視するユーザーに人気があります。
- 特徴と魅力の深化: ルーフを開けた状態での運転は、ツインエアエンジンの独特な排気音をより近くで感じることができ、フィアット500の持つ遊び心やイタリアの陽気なキャラクターを最大限に楽しめます。
- 注意点: ルーフ構造が複雑になるため、ハッチバックよりも車両価格が高くなります。また、キャンバスルーフの耐久性や、経年劣化による雨漏りのリスクも考慮する必要があります。この点は、特に中古車を選ぶ際に「後悔」しないための重要なチェックポイントとなります。
- ターゲットユーザー: 街乗りでの気分転換や、週末のドライブを非日常として楽しみたいユーザー、セカンドカーとして実用性よりも趣味性を優先するユーザーに最適です。
500X (クロスオーバーSUV)


500Xは、フィアット500のデザイン哲学を継承しつつも、実用性と居住性を大幅に向上させたクロスオーバーSUVモデルです。他のモデルが3ドアであるのに対し、500Xは5ドアで、車高も高く設定されています。
- 実用性の向上: 500Xは、後部座席のスペースや荷室容量が格段に広いため、フィアット500では「後悔」しがちなファミリー利用や、アウトドアといった多くの荷物を伴う用途にも対応できます。日本の5ナンバー枠は超えますが、SUVらしい運転のしやすさと視界の良さが魅力です。
- メカニズムの違い: 従来の500で「やめとけ」と言われる要因の一つであるデュアロジックではなく、一般的なトルクコンバーター式ATが採用されているモデルが多いため、ミッショントラブルによる「後悔」のリスクは大幅に低減されています。
- ターゲットユーザー: フィアット500のデザインは好きだが、実用性や快適な乗り心地も妥協したくないユーザー、特に小さな子どもがいるファミリー層や、レジャー用途にも使いたいユーザーにおすすめです。
500e (EV / 電気自動車)


500eは、フィアット500の最新世代であり、パワートレインをガソリンエンジンから電気モーターに全面的に刷新したEVモデルです。日本への導入は少し遅れましたが、デザインはそのままに、最新のテクノロジーと環境性能を備えています。
- 後悔要素の解消: EVであるため、ガソリンモデルで問題となりがちなデュアロジックの故障リスクや、ツインエアエンジンの音・振動といった「後悔」の要因が根本的に解消されています。静かでスムーズな走行フィールは、これまでのフィアット500とは一線を画します。
- 技術的な進化: 最新のプラットフォームを採用しており、ガソリンモデルでは不十分だった先進安全装備や運転支援システムが充実している点も大きなメリットです。内装の質感も向上しており、「ダサい」という評価も受けにくくなっています。
- 注意点: EV特有の航続距離や充電インフラ、そして車両価格の高さが新たな検討要素となります。特に長距離移動が多いユーザーや、自宅に充電環境がない場合は、慎重な検討が必要です。
- ターゲットユーザー: 最新のテクノロジーに関心があり、環境性能を重視するユーザー、都市部の移動が中心で、デザイン性と静粛性を両立させたいユーザーに最適な、後悔しにくい現代的な選択肢です。



後悔の声をよく聞くのは、やはり基本モデルの500や500Cです。デザイン特化のため、実用性を求めると後悔に直結しやすいんです。もし実用性も求めるなら、500Xがおすすめです。ただ、500Xはデザインの方向性が異なり、『本来のチンクエチェントじゃない』と感じる人もいるので、そこは割り切りが必要です。特に都市部の移動がメインなら、500eはガソリン車特有の故障リスクを避けられる点で、後悔しにくい選択肢と言えます。
「フィアット500」が“後悔する/やめとけ”と言われる10の理由


多くのユーザーがフィアット500の購入後に後悔の念を抱くのは、デザインという感情的な魅力と、現実的な維持・性能面との間に大きなギャップがあるからです。ここでは、「フィアット500 やめとけ」と言われる具体的な10の理由を、整備士の視点と具体的な数値を交えて深掘りします。
【フィアット500が”後悔する/やめとけ”と言われる理由】
- 故障や部品トラブルが多く、修理費が高額になりがち
- “デュアロジック”など特殊なミッションのクセ
- ツインエアエンジンの音・振動・静粛性の問題
- 荷室・後部座席など実用性の低さ
- 3ドア・ドア幅など取り回し/都市部での使い勝手
- 維持費(燃料・部品・修理)が想定より高くなる可能性
- 長距離・家族利用・荷物利用では向いてない可能性
- デザイン重視=“趣味車”という位置づけになりやすい
- 内装の質感や装備が“シンプル”すぎると感じる可能性
- 販売終了やモデルチェンジによる「古い」という印象



一つずつ順番に解説していくよ!
故障や部品トラブルが多く、修理費が高額になりがち
フィアット500、特に旧モデルや初期の中古車において、「故障が多い」という印象が根強く残っています。これは、電装系や各種センサー、そして後述するデュアロジックなどの主要部品に起因することが多いです。
- 具体的なトラブル例:
- 電装系のトラブル: ウィンドウの開閉不良、エアコンの故障、各種警告灯の誤作動など。イタリア車は電装系が日本の気候(湿気など)に弱い傾向があります。特に突然のバッテリー上がりや、センサー類の不具合は、オーナーにとって大きなストレスとなり、後悔につながります。
- 水周りのトラブル: ウォーターポンプやサーモスタットからの水漏れ。冷却水系統のゴム部品の劣化が国産車よりも早い傾向にあり、定期的な点検が必要です。
- 高額な修理費の理由:
- 輸入部品: 故障した際の交換部品は、基本的に本国からの輸入となるため、部品代が高くなります。また、本国での生産終了や欠品により、部品調達に時間がかかることも珍しくありません。この調達時間の長さも、後悔の一因となります。
- 特殊な構造: デュアロジックのような特殊な機構を持つ場合、対応できる工場が限られ、工賃が高額になる傾向があります。一般の整備工場では手に負えないケースも多く、正規ディーラーや専門ショップに頼る必要があり、その結果、修理費が国産車に比べて1.5倍~2倍になることもあります。



後悔を最小限にするには、中古車なら整備記録を徹底的に確認することが必須です。特にウォーターポンプやタイミングベルト(チェーン)の交換履歴は重要。走行距離が5万km~8万kmあたりの車は、大物部品の交換時期が近い可能性があり、それが『安い理由』になっていることもあります。購入後すぐに数十万円の修理費がかかり、後悔につながるパターンが非常に多いんです。購入時の『安い理由』は、将来的な『後悔』の種だと心得てください。
“デュアロジック”など特殊なミッションのクセ
多くのフィアット500のMTモード付きAT車に採用されている「デュアロジック(Dualogic)」は、「やめとけ」と言われる最大の理由の一つです。これは、MTをベースに自動でクラッチ操作を行うシングルクラッチ式ATです。
- デュアロジックの「クセ」と構造的特徴:
- 変速時のショック: ATのようなスムーズな変速ではなく、MT車がクラッチを切る・繋ぐ時の「間」と「ショック」がそのまま伝わってきます。これは構造上の特性であり、故障ではありません。これを「ダイレクト感」と捉えるか「ギクシャク感」と捉えるかで、満足度が大きく変わります。特に低速時や坂道発進での挙動に慣れが必要であり、これが運転のしにくさとして後悔につながります。
- 故障リスクと修理費用: アクチュエーターと呼ばれるクラッチ操作を行う部品が、日本のストップ&ゴーの多い運転環境において高頻度で故障する傾向にあります。この部品の交換・修理は非常に高額になり(数十万円コース)、後悔の原因の筆頭です。
- 対策としての選択肢:
- MT車: デュアロジックが不安なら、最初からマニュアルトランスミッション(MT)を選ぶのが最も後悔しない方法です。
- トルクコンバータ式AT: 2017年頃以降のモデルの一部や、500X、そして最新の500e(EV)では、一般的なトルクコンバータ式のATやCVTが採用されており、デュアロジック特有のトラブルから解放されています。



デュアロジックって、そんなに故障 多いんですか…。後悔したくないから、試乗で変速ショックが許せるか確認した方がいいですね。運転に自信がないから、やっぱりATの方が安心なのかな…。



その通りです。デュアロジックは故障だけでなく、運転のクセ自体が後悔の原因になります。渋滞路でAT車のようにアクセルを踏み続けると、クラッチに負担がかかり、故障を早めます。賢く乗るための運転技術が必要な特殊なミッションだと理解してください。特に中古車の場合、前のオーナーの乗り方によってクラッチの消耗度が大きく異なるため、慎重な見極めが必要です。
ツインエアエンジンの音・振動・静粛性の問題
フィアット500の代名詞とも言える「ツインエア(TwinAir)」エンジンは、わずか2気筒のターボエンジンです。その「トコトコ」という独特の排気音は愛好家にはたまらない魅力ですが、万人向けではないため、後悔の原因にもなります。
- 音と振動: 2気筒という構造上、軽自動車のような振動と、独特の「ポンポン」という大きなエンジン音が発生します。国産車の4気筒や6気筒に慣れていると、「うるさい」「安っぽい」と感じてしまう可能性があります。特にアイドル時や低速走行時に感じる振動は、国産車から乗り換えたユーザーが後悔するポイントの一つです。
- 静粛性の低さ: フィアット500は、車体全体の遮音性が国産車に比べて低く、ロードノイズや風切り音がダイレクトに室内に入ってきます。特に高速道路での長距離走行では、静粛性の低さがストレスとなり、後悔につながることがあります。長時間の運転で会話がしにくい、音楽が聴きにくいといった点も不満となりやすいです。
- 燃費のギャップ: 「ツインエア」は低燃費を謳っていますが、実際には独特のエンジン特性を活かしきれないドライバーが多いため、カタログ燃費ほど伸びないことが多いです。特に日本のストップ&ゴーの多い街中では、ターボが頻繁に作動し、カタログ値(WLTCモードで約19km/L程度)よりも悪い「思ったより燃費が悪い」と感じるユーザーが多く、これも後悔の一因です。
荷室・後部座席など実用性の低さ
フィアット500は、そのデザイン重視のコンセプトと全長3.5m以下というコンパクトサイズのため、実用性を求めると後悔することになります。
- 後部座席: 法規上は4人乗りですが、大人が快適に4人乗れる空間ではありません。非常用、または小さなお子様用と考えるべきです。大人が2列目に座ると、膝が前席に当たり、長距離は非常にストレスフルです。チャイルドシートの装着も可能ですが、前席のシートポジションがかなり制限されます。
- 荷室(トランク): 荷室容量は185リットル程度(モデルによる)と非常に狭いです。これは機内持ち込みサイズのキャリーバッグを1~2個入れるのが限界のレベルです。大きな買い物や家族旅行の荷物を積むのには全く向きません。例えば、ベビーカーを積むのは非常に困難で、後悔するファミリー層は多いです。
- 収納スペース: ドリンクホルダーや小物入れも国産車に比べて非常に少ないため、車内に散らかる小物が多くなりがちで、利便性の低さが後悔につながります。ティッシュ箱一つ置くにも場所を選ぶほどです。



フィアット500は、『乗員2名、荷物は少なめ』の用途に割り切ることが、後悔しないための大前提です。ファミリーカーやメインカーとして実用性を求めるなら、『やめとけ』と言わざるを得ません。そうした用途には、同社の500Xや、フィアット500の兄弟車であるアバルトの4ドアモデルなど、他の選択肢を検討すべきです。実用性を妥協してデザインを取る、という明確な判断が必要です。
3ドア・ドア幅など取り回し/都市部での使い勝手
コンパクトなボディサイズは都市での取り回しに優れるはずですが、3ドアという構造とドアの設計が、日本の駐車場事情においては使い勝手の悪さとなり、後悔の原因となります。
- 3ドアのデメリット:
- 後部座席へのアクセス: 後席に人を乗せる際、前席を大きく倒す必要があり、頻繁な乗降には手間がかかります。頻繁に後席に荷物を置く場合も、この手間が後悔につながります。
- 大きなドア: 前席ドアが非常に大きく設計されています。これはデザイン上、スタイリッシュに見せるためですが、日本の狭い駐車場(特にコインパーキングや立体駐車場)では、隣の車にドアをぶつけるリスクが高く、乗り降りが困難になることがあります。乗降時に隣の車を気にしすぎるあまり、ストレスが溜まり後悔につながります。
- ドアミラーの手動格納: 日本の販売モデルの多くは、電動格納式ドアミラーが採用されていません。駐車時や狭い道でのすれ違いの際、手動でミラーを格納する必要があり、わずらわしさを感じるユーザーは多く、一見「ダサい」とまではいかなくとも、利便性の低さが後悔の一因となります。特に雨の日や寒い日には、この手動操作が大きな不満となります。
維持費(燃料・部品・修理)が想定より高くなる可能性
購入前に「安い理由」に惑わされて中古車に飛びつくと、維持費が想定を超えて高くなり、後悔につながることがあります。
- 燃料: ツインエアエンジンはハイオクガソリン指定です。レギュラーガソリンよりも単価が高い(約10円~20円/L高い)ため、ランニングコストは国産車に比べて高くなります。燃費が思ったほど伸びない場合、このコスト増がボディブローのように効いてきます。
- 部品・修理費: 前述の通り、輸入部品と特殊な整備が必要なため、車検や定期点検での交換部品や突発的な修理で高額な費用が発生します。オイル交換一つとっても、外車専用オイルが必要となり、工賃も含め国産車より高くなる傾向があります。
- 車検費用: 走行距離が増え、年式が古くなるほど、消耗品の交換箇所が増え、車検費用が跳ね上がる可能性があります。特に輸入車は、5年目、7年目といった車検で大規模な整備が必要となるケースが多く、後悔しないためには、車検ごとに20万円~30万円程度の予算は確保しておくべきです。



ハイオク指定で、部品も高いとなると、毎月の維持費は結構かかりますね。『安い理由』が後悔の始まりになりそうで怖いです…。おしゃれだからってだけで選ぶのは危険なんですね。
長距離・家族利用・荷物利用では向いてない可能性
フィアット500は、長距離移動や家族全員での利用、大量の荷物運搬をメインとする用途には全く向いていません。
- 長距離: 静粛性の低さ、シートの快適性の限界、そして特にデュアロジック車では運転のストレスから、長時間の運転は疲労につながり、後悔の大きな原因となります。高速道路での走行安定性も、国産コンパクトカーに比べて劣るという評価もあります。
- 家族利用: 後部座席の狭さから、小学生以上のお子様がいるファミリーカーとしては機能しません。子育て世代がメインカーとして購入すると、すぐに手放すことになり後悔します。
- 荷物利用: トランクの容量が少ないため、キャンプやゴルフなどの大きな荷物を伴う趣味には向いていません。アウトドア志向のユーザーや、趣味の道具が多いユーザーは、デザインに惚れても実用面で後悔します。
この車を選ぶことは、「これらの用途は別の車に任せる」という割り切りが必要です。フィアット500は、あくまでパーソナルな移動手段として位置づけるべきです。
デザイン重視=“趣味車”という位置づけになりやすい
フィアット500は、デザインという感性的な魅力が非常に高いため、実用性や経済性といった合理的要素が後回しになりがちです。
- 「趣味車」として割り切れば最高ですが、唯一のメインカーとして実用性を求めると、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。この車を所有することの価値は、合理的なメリットではなく、「所有する喜び」や「運転する楽しさ」といった情緒的なものにあります。
- この車は、乗るたびに気分が上がる、所有する喜びがあるというプライスレスな価値を持っていますが、その価値を理解できないと、「コスパが悪い」「使いにくい」という評価につながり、後悔を生みます。特に、国産車のような「壊れない」「低燃費」といった合理性を求めるユーザーは、フィアット500を選ぶと後悔する可能性が高いです。
内装の質感や装備が“シンプル”すぎると感じる可能性


フィアット500は、イタリア車らしい遊び心あるデザインが魅力ですが、国産車の高級グレードやドイツ車の質感と比較すると、内装のプラスチック感や装備の簡素さに「ダサい」と感じるユーザーもいます。
- プラスチック部品の多用: コストの関係上、ダッシュボードなどに硬質なプラスチックが多く使われており、高級感という点では後悔することがあります。また、シートの素材や操作パネルの感触なども、国産車に慣れた目で見るとチープに感じるかもしれません。
- 最新装備の欠如: 自動運転支援や先進安全装備(特に初期モデル)が国産車に比べて劣っているため、安全装備重視のユーザーにとっては不満が残る可能性があります。近年義務化が進む衝突被害軽減ブレーキなどの装備も、古い年式には搭載されていないため、安全面で後悔することになります。
販売終了やモデルチェンジによる「古い」という印象
本国ではEVである500eにシフトが進み、従来のガソリンモデルは販売終了(国や地域、モデルによる)の方向に向かっています。
- これにより、従来のガソリンモデルが「古い車」という印象を持たれやすくなり、「ダサい」と感じる人が増える可能性があります。特に最新のEVモデルと比較すると、技術的な古さを感じるかもしれません。
- しかし、見方を変えれば、個性的なガソリンエンジンモデルが中古市場で「安い理由」となり、手に入れる最後のチャンスとも言えます。また、ガソリン車ならではのエンジン音やフィーリングは、EVでは得られない魅力でもあります。
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フィアット500に対するSNS上での意見



一般的に言われる後悔ポイントを理解したところで、ここからは、SNS上でのリアルな意見で特に目立ったものを見ていくよ!
【フィアット500に対するSNS上での意見】
- 音がバイクみたい
- 壊れたとの声
- 運転が難しい
- かわいい
- 維持費を懸念する声
音がバイクみたい
後ろからバタバタエンジン音聞こえたからバイクだと思って、振り返るとフィアット500… ツインエア?
ウチのフィアット500。
2気筒ターボで、900cc
5速1500回転60キロから登り坂登る
お前はディーゼルか
音もフィーリングもバイク みたいで楽しい
壊れたとの声
またフィアット500壊れた… 極寒の中、ヒーターが効かない… クーラント漏れてるね…
外車くわしいかた。ナビ死んだんですが、なんかリセットみたいなやり方ありますか…2022フィアット500です
運転が難しい
フィアット500 納車された 癖があって運転難しい
かわいい
こう見るとフィアット500かわいいな
フィアット500ちゃんかわいい
維持費を懸念する声
下駄にフィアット500いいなと思って維持費計算したら高すぎて草
個人的に、フィアットの500(チンクエチェント)のTwinAirエンジン搭載車には、一回乗ってみたかったんだよなぁ。 やけど生産終了しちまったし、このマシンを中古として買うようなことになったとしても、パーツ自体が海外からの取り寄せになっちまうから、維持費自体がめっちゃかかる、日本車よりも。
「フィアット500」を選んでも後悔しない方法


フィアット500は後悔の種を多く持つ車ですが、その欠点を理解し、戦略的に選び、運用すれば、最高のパートナーとなり得ます。後悔を「愛すべき個性」に変えるための方法を解説します。
買う前に確認すべきポイント(年式/ミッション/整備履歴)
後悔しないためには、購入前の情報収集と確認が9割を占めます。
- ミッション(最重要):
- デュアロジックかATかMTかを確認。デュアロジック車を選ぶ場合は、「アクチュエーターの交換履歴」や「ミッションオイルの交換頻度」を必ずチェックしてください。走行距離が5万km前後の車両は、デュアロジックの故障リスクが高まる時期です。これらの情報がない場合は、その車両は避けるべきです。
- 年式:
- マイナーチェンジやイヤーモデルで改良が進んでいるため、比較的新しい年式(2015年以降など)を選ぶと、電装系のトラブルなどが軽減されている傾向があります。また、安全装備が充実しているかどうかも、年式によって大きく異なります。
- 整備履歴(カルテ):
- 正規ディーラーまたはフィアット専門工場での整備記録が残っているかを確認。消耗品だけでなく、ウォーターポンプやタイベルなどの大物部品の交換履歴は、将来的な修理費用を予測する重要な指標となります。記録が不透明な車両は、「安い理由」があっても避けるべきです。



後悔したくないなら、デュアロジックの整備歴が不透明な中古車は、『安い理由』があったとしても避けるべきです。MTを選ぶか、最初からトルコンATのモデルを選ぶのが最も確実な後悔しない方法です。特にデュアロジックは、整備士泣かせの部分もあるので、信頼できる工場が近くにあるかも事前に確認してください。
モデル別・仕様別の選び方(新車 vs 中古、ツインエア vs 他)
購入予算と用途に応じて、後悔しない選択肢は異なります。
- 新車を選ぶ場合:
- メリット: 故障リスクが低く、メーカー保証が付くため、突発的な修理費に後悔することが少ない。最新モデルの500e(EV)なら、デュアロジックの心配もありません。最新の安全装備も搭載されています。
- デメリット: 価格が高い。
- 中古車を選ぶ場合:
- メリット: 価格が安い。「安い理由」は維持費と故障リスクの高さにあると理解して購入すれば後悔しにくい。手に入りにくい限定モデルを選べる可能性があります。
- デメリット: 故障リスクと修理費用が高くなる可能性がある。車両の状態を見極める目が必要です。
- ツインエアエンジン vs 1.2Lエンジン:
- ツインエア(2気筒): 個性的な音と加速感を求めるならこちら。燃費は運転次第。フィアット500らしさを最も感じられるエンジンです。
- 1.2Lエンジン(4気筒):静粛性やスムーズさを求めるならこちら。一般的なAT車もあるため、デュアロジックによる後悔のリスクを減らせます。より実用的な選択肢と言えます。
整備・運用のコツ(信頼できる整備工場・部品調達)
フィアット500と長く付き合い、後悔しないためには、整備体制の確立が重要です。
- 専門工場を見つける: フィアットやアルファロメオなどイタリア車の整備実績が豊富な専門の整備工場を近隣で見つけることが、維持費を抑え、的確な修理を行うための鍵となります。ディーラーよりも柔軟な対応や、安価な部品調達ルートを持っている可能性があります。
- 部品調達: 正規ディーラーだけでなく、海外のパーツサプライヤーから純正相当の部品を個人輸入できるルートを確保すれば、修理費を大幅に節約できる可能性があります。主要な消耗品については、事前に価格を調べておくことも後悔を避ける一歩です。
- 定期的なメンテナンス: オイル交換は国産車より早めのサイクルで行うなど、丁寧なメンテナンスが故障の予防につながります。特にデュアロジックのミッションオイルや、ツインエアエンジンのオイルは、メーカー指定よりも早めの交換をおすすめします。





専門の整備工場ってどうやって探せばいいですか?家の近くになかったら後悔しちゃいますよね…。故障した時に困るのは嫌です。



地元の輸入車オーナーのコミュニティや、フィアット専門のブログなどで評判の良い工場を探すのが一番です。後悔しないためには、工場までのアクセスも購入の判断材料に入れるべきです。万が一の時に頼れるパートナーを見つけることが、フィアット500のオーナーになるということです。車はただ買うだけでなく、誰に整備してもらうかが非常に重要なんですよ。
用途別のおすすめシーン(街乗り・セカンドカー・趣味用途)
フィアット500が最も輝き、後悔しないのは、その短所が長所となる特定のシーンです。
| おすすめ用途 | 理由 |
| 都市部の街乗り | コンパクトなボディで狭い道や駐車場での取り回しが良い。デザインが都市の景色に映える。小さな車体が都市生活にマッチします。 |
| セカンドカー | メインカーが実用性をカバーしてくれるため、フィアット500は趣味や気分転換の車として割り切りが可能。週末のドライブ専用など、用途を限定することで後悔しません。 |
| パーソナルな趣味用途 | ドライブやカフェ巡りなど、「移動そのもの」を楽しむ用途。後悔ではなく愛着が湧きやすい。車をファッションの一部として捉えることができます。 |
逆に「おすすめしない」使い方・ユーザー像
以下のような使い方やユーザー像は、フィアット500で後悔する可能性が非常に高いです。
- メインカーとしての長距離・家族利用: 高速道路での移動や4人での旅行がメインのユーザー。実用性の低さに後悔します。日常的に多くの荷物を運ぶ必要があるユーザーにも不向きです。
- 経済性(コスパ)を最重視するユーザー: ハイオク、高額な修理費、「故障 多い」というイメージから、経済合理性を求めると後悔します。燃費や維持費の安さを求めるなら、国産のハイブリッド車を選ぶべきです。
- 車に手をかけたくないユーザー: フィアット500は定期的な点検と修理が必須です。『買って終わり』を望むなら、国産車を選ぶべきです。多少のトラブルも「個性」として楽しめる心の余裕がないと後悔します。
フィアット500への乗り換えを賢く行うには?


ベストな購入タイミングを見極める
フィアット500への乗り換えを検討する際は、購入のタイミングが重要です。具体的には以下の通りです。
- 決算期やボーナスシーズンを狙う
ディーラーは3月と9月の決算期やボーナスシーズンに向けて販売目標を達成しようとするため、割引やオプション追加の特典が期待できます。 - モデルチェンジ前後の時期をチェック
新モデルが発表される前後では、旧モデルの在庫整理で値引きが行われることがあります。ただし、新型モデルには最新の機能が搭載される可能性があるため、用途や予算に合わせた選択を心がけましょう。 - 中古車市場の動きにも注目
フィアット500は一定の層には人気がありますが、他の車種と比較すると中古車市場での台数は少ないと言えます。このため、中古での購入を検討している場合は、走行距離や年式、車両状態など、自らの購入条件をあらかじめ設定しておき、定期的に市場の状況を確認することがポイントです。
また、今乗っている車の査定額が高いうちに売却することで、買い替えコストを抑えることができるため、査定額を確認しておくのもおすすめです。
賢く今の車を売却する方法
乗り換えをスムーズに進めるには、現在の車をできるだけ高く売る準備も大切です。
以下に、車を高く売るコツについてまとめました。
- 売却時期を見極める: 春先やボーナス時期に備える1・2月、7・8月は高額査定が期待できます。
- 車の状態を整える: 洗車や小傷の修理、車内の清掃などを行い、見た目を良くすることで査定額がアップすることがあります。
- 相場を把握する: 一括査定サイトなどで買取相場を確認し、適正価格を理解することで、不当に低い査定額を回避できます。
- 複数業者で査定を比較する: 複数業者から査定を受けることで競争を生み出し、最高値を引き出すことが可能です。
- 付加価値をアピールする: 純正オプションや禁煙車であることをアピールし、査定額アップにつなげる。
なお、車を高く売るコツや実体験を踏まえた本当におすすめの車買取業者については、『【実体験】本当におすすめの車買取業者3選!<2025年最新>』で詳しく解説しておりますので併せてご確認ください。


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【総括】フィアット500は後悔するからやめとけ?
フィアット500は、愛らしいデザインと独特の走行フィールという代えのきかない魅力を持つ車です。
しかし、その裏側には「デュアロジック」や「故障が多い」という輸入車特有のウィークポイントがあり、実用性を求めると後悔につながりやすい側面があります。
車好きがフィアット500を「買って後悔しない」ための結論は、以下の2つの条件を満たすことです。
- 愛嬌と引き換えに「実用性の低さ」と「維持費の高さ」を許容できること。つまり、合理的な面ではなく、感性的な魅力を優先できるかどうかです。
- デュアロジック車を選ぶなら「整備の重要性」を理解し、信頼できる整備士と繋がること。車体価格だけでなく、維持費を予算に組み込めるかどうかが重要です。
フィアット500は、欠点もひっくるめて「愛せる」人にとって、最高の相棒となります。後悔の声を「愛すべき個性」と受け止め、戦略的に選び、運用することで、あなたのカーライフはより豊かで特別なものになるでしょう。

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